東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」あらすじを紹介

小説

西田敏行さんと山田涼介さんが初共演する映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が大ヒット上映中ということで、今回はその原作本の紹介をしたいと思います。

連作短編集ですが、各章の登場人物が次第に繋がっていく奇蹟は感動ものです。

 

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あらすじ

時刻は午前2時半過ぎ。

翔太(しょうた)敦也(あつや)幸平(こうへい)の3人は悪事を働き逃走するが、車が故障してしまい空き家に逃げ込みます。
空き家は店舗兼住宅になっており店舗部分は雑貨屋になっていましたが、すでに潰れていて、人が住んでいる様子はありません。

ここで夜明けが来るのを待ち、朝の通勤客に紛れ込んで逃げることにします。

それから敦也が店内を物色していると、店のシャッターの郵便投入口から一通の封筒が落ちてきました。

外を見ても人の気配はありません。3人は不気味に感じながらも封を切り、手紙を取り出します。宛名には「月のウサギ」という偽名で、悩み相談が書かれていました。

なぜ廃業しているはずの雑貨店に相談事を書いた手紙が届いたのか、家の中で見つけた40年前の週刊誌にその答えがありました。

このナミヤ雑貨店はかつて、店主の浪矢雄治(なみや・ゆうじ)が悩み相談を請け負っていた評判の店だと紹介されていました。
悩みを書いた手紙をシャッターの郵便口から投げ込んでおけば、翌日には店の裏にある牛乳箱に回答が入っているとのこと。

記事中の写真には、当時72歳の店主・浪矢雄治の姿も載っています。

不可解なのは店の外観を見ても、すでに誰も住んでいないことは明瞭で、こんな廃屋に誰が手紙を持ち込んできたのか、三人は不審に感じます。

それでも真剣な相談内容に心を動かされた翔太と幸平が、浪矢雄治に代わって回答を書きます。そして回答の入った封筒を牛乳箱に入れると、再び一通の封筒がシャッターの郵便口に投入されました。

わずかな時間で「月のウサギ」から翔太たちの回答に対する手紙が届いたのです。
牛乳箱に入れたはずの封筒も消えていました。

不気味に感じながらも手紙のやり取りを繰り返していくうちに、手紙が過去から送られてきていることに気付きます。
3人は不思議な現象に戸惑いながらも、時空を超えて届いてくる悩み相談に答えていきます。

そして、なぜこの廃屋で彼ら三人が悩める過去の人達の相談者になったのか、それは偶然なのか、何かに導かれているのか、次第に見えてきます。

最後、一通の手紙から真相を知ることになった三人は、改心して悪事から足を洗うことを決意しますが、さらに一通の手紙が三人のもとに届けられ、感動の追い打ちがあります。

感想

第一章から第五章までの連作短編集ですが、次第に三人と相談者との関係性が結びついていき見事でした。
イタズラかもしれない相談でも、真剣に考え回答を送ってくれる浪矢雄治のやさしさにも感動。
心打たれた一冊でした。

小説
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